爱华网「魔法少女リリカルなのは」シリーズの高町なのは役などでおなじみの人気声優“ゆかりん”こと田村ゆかりのライブツアー「SweetMilkyWay」の通算5公演目となるステージが、8月26日にパシフィコ横浜?国立大ホールにて開催された。ここまで大宮?仙台?神戸?名古屋と回り、残すは自身の地元でもある福岡のみとなった今回は、いわば折返し地点。夏休み最後の日曜日ということもあって、会場には大勢のファンが詰め掛けていた。
1曲目「PrincessRose」のイントロとともに元気いっぱいに登場したゆかりんは、満面の笑みを浮かべて客席からの声援にこたえる。続けて「SuperSpecialDay」「虹色バルーン」と歌い、ひと息ついたところでも「ゆかりん」コールはやむことがなく、「はい、はい、ゆかりんですよ。正解!」と返事をして笑いを誘う場面も。ゆかりんのライブは歌ももちろんのこと、MCのおもしろさにも定評があり、この日も序盤から「昨夜は夜8時には寝ました。携帯のメールを打って、そのまま携帯を握ったまま寝てましたね」「仙台で買った牛タンを食べようと思って冷蔵庫から出していたけど、寝ちゃったから解凍されてぐたーってなってた」といった話を披露して楽しませてくれた。
楽曲のほうでは、甘くてポップな「ButterflyKiss」「天使のお仕事」や、アコースティックの伴奏でしっとりと歌い上げる「JellyFish」、放送中の「魔法少女リリカルなのはStrikerS」からは「星空のSpica」や新曲「BeautifulAmulet」を歌い、また衣装も次々と変えることでさまざまな表情の“ゆかりん”を見せてくれた。ゆかりんが魔法のステッキを持って会場中の人をメロメロにする、おなじみのコーナーを挟んで、「みんな、まだまだ元気?」の呼びかけとともにライブは後半へ。ラストの「Melody」までの全19曲を終えて、笑顔のままでフィニッシュとなった。
アンコールでは浴衣ふうの衣装で登場し、「LoveParade」を。曲の途中では、サインボールをラケットで会場に打ち込むというサービスも。これで5会場目となるので「だんだんと球も遠くへ飛ぶようになった」とか。そして「CandySmile」を歌った後に、ゆかりんの口から重大発表が!
「次のライブは、来年の春ぐらいにやります。……場所は、武道館です!」
言い終わると同時に、一気にわきあがる会場。「みんな、来てくれるかなー!?」の問いにも、全員がYESの返事で答えていた。最高潮にまで上りつめたテンションの中、「恋せよ女の子」を歌って、本当のお別れに。しかし、曲が終わった後でも、ゆかりんはステージの端から端までゆっくりと歩き、たっぷりと時間をかけて、客席のファンひとりひとりに向かって手を振り続けていた。そして、心からのことばを口にする。
「今日もまた、すてきな夏の思い出ができました。みんなの中でもすてきな思い出になってくれたらいいなと思います。また春にお会いしましょう!」
きっとまた会えることを信じて、今回のステージは幕となった。
